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手作り Archive

豆本

浅草橋で開催されていた豆本フェスタ3に行ってきました。

私は初めて見に行ったのですが、午前11時の開場前には70人近くの人が並んでいました。
どの作家さんも作品ひとつひとつの思いを丁寧に説明してくださり、作品と共にみなさんお話も大変楽しく、会場内はとても素敵な時間と空間で満たされていた様に感じました。

100近い出展者さんのごく一部ですが、作品を紹介させていただきます。
(すべての作品の著作権等は各作家さんに帰属します)
私が紹介出来るのはほんの一部ですので、詳細については各作家さんのホームページ等をご参照ください。
(作家さんの名前部分にリンクを張ってあります)

豆本だけでなくパッケージや外箱も作りこまれていたので合わせてご紹介します。今日は手元にスマートフォンのカメラしかないので、写真のスケールがバラバラになっていますので、スケール基準用に五円玉を入れて撮影してあります。
紹介順序は私の訪問した順です・・

言壺(赤井都さん) 『第二の手紙』

↑ パッケージ

↑ 豆本

↑ 鍵側をこじ開けようとしていましたが、反対側の背表紙部分が開きました・・

↑ 豆本全体

『豆本づくりのいろは』という本を拝見して凄いなぁ~と思っていたので、今回まず最初に訪問させていただきました。
最初に見せていただいた豆本は縦12mm、横7mm位の豆本だったのですが、活版印刷でした。あまりの小ささにページをめくる手が震えました・・
たまたま私の隣で見ていた方はこのフェスタの為に京都からいらした方で自分でも豆本づくりをしているので、赤井さんに自分の作品を見て欲しいと自作品を持ち歩いていらっしゃいました。出展者の方だけでなく来場者の方も本当に豆本が好きなんだなぁ~と感じる瞬間でありました。

山猫や(木月禎子さん) 『駄菓子やさん』(消しゴム版の多色刷り作品)

↑ 豆袋

↑ 外箱 上下箱の合わせ精度が凄い!ぴったりとくっついています

↑ 箱の中は豆本と消しゴム版

↑ 黒糖キャラメル

↑ フーセンガム

↑ 紙芝居「黄金バット」

最初にお伺いした際には木月さんはワークショップ中で旦那様が店番をされていたのですが、『駄菓子やさん』とは別の『和菓子(秋冬版)』という作品の淡い色合いをどうやって作り出しているのかを聞きたくて再度お伺いした際にじっくりお話させていただく事が出来ました。食べ物の作品はすべて実際にあるものを見ながら(食べながら)作っていること、淡い色は油紙の様な薄い紙を使ってぼかしを表現していること、和菓子の表紙の布は内容にあった色の布がなくてご自分で染めたこと、消しゴム版で完成品が出来上がるまでの試作のことなど色々なお話をしていただきました。(和菓子の内容はリンク先の作品紹介で見る事が出来ますので、是非見てみてください!!)
旦那様が店番をされている時、京都からお越しの前出の婦人に「また会いましたね~」と声をかけられ、旦那様にも作品を見せて感想をお聞きになっていたので、今度は私も見せてもらいました。書を嗜まれている方らしく、お世辞を抜きにして出店者の方の作品と肩を並べるほどのクオリティで次回の豆本フェスタでは出展者側でお会い出来そうな予感がしています・・

髙松久美さんの作品 タイトル聞きそびれました・・(モレスキナリー8の質問

↑ 広げたところ(一枚の絵が少しずつずれて製本されています)

↑ 上下に分割された製本はFlag Book(フラッグブック)というそうです

↑ 表紙と裏表紙(縦103mm×横50mm)

↑ 見開きで見た所 何ページ分を同時に広げてみるかによっても見え方が変わってきます

おまけでいただいた豆本(フラッグブック ペンバージョン)

実は髙松さんは他の方とは違って展示のみで作品を販売はされていなかったのですが、愚かな私はそれを知らずに気になった作品の値段を尋ねた所「幾らなら買う?」と作家ご本人に無茶ぶりをされ(笑)、即答は出来なかったのですが、2度目にお伺いした際に売上は寄付するから気持ちで私は幾らでも構わないと言っていただき私の言い値で譲っていただきました。(本来の価値からすると本当に申し訳ない額しかお支払できなかったので、せめてもの罪滅ぼしに一点もののこの作品をより多くの方に見て貰えたら嬉しいです)
私が髙松さんの展示の前を通りかかった時はちょうどお知り合いの方2名とお話しされている所で、なんとなく作品が気になって私はお知り合いの横で一緒に話を聞いていたのですが、その話を聞けば聞くほど作品ひとつひとつに髙松さんの色々な考えや哲学的なコンセプトが散りばめられていることが分かり、ユーモアを交えてお話される方だったので楽しく聞いていたのですが、作品に込められた意図を聞いていて鳥肌の立つ作品もありました。
写真がなくてうまく伝わるかわからないのですが、モナコの切手が豆本に連続して貼られていて、季節やストーリー性までも持たせた作品も素敵でした。

↑ 個人的には説明を聞いて鳥肌のたったコンセプトスケッチ


地図の折りたたみ方 表と裏の表紙は同じだけど、カットライン(太ライン)と折り方が異なることで、見た目同じに見えるものが全く別の意味を持ち始める・・
自分の中で当たり前と思っていたものが、一瞬で根底から崩れて行く様な気持ちになりました。(表面だけ見てどれも同じと判断してしまっていたものが実は・・)

髙松さんの作品に込められているものは上記「モレスキナリー8の質問」を見ていただくのが、一番わかりやすい様に思います。

atelier ROSE & SATY 『ハメルーン』

↑ 外箱

↑ 外箱を開けた所

↑ 布に包まれていた豆本 表紙は革製

↑ サイズ

↑ 見返し

↑ 背の凹凸となる綴じ糸部分

↑ 背の凹凸部分

素人の私が言うのもおこがましいのですが、この作品は小さいながらも超本格的な作りになっています。
特に最近では装飾となってしまった背部分の凹凸も、実際に本文の綴じ糸の凹凸によって表現されています。
小さいからこそ実現可能な贅沢な作品のひとつと感じました。

竹岱亭(浅井一甲さん)

↑ 表紙 更紗

↑ 和紙の染め色が何とも言えないほど綺麗です・・

↑ 裏表紙 更紗

↑ ミニ小判

最初掌サイズの木と金属で出来た時代劇で見るような本格的な千両箱みたいな宝箱に惹かれて立ち止まってしまいました。
それは20万円もするものだったのですが、箱を開けると豆本とその下にはミニ小判が入っていました。それは見せてもらえただけでちょっと幸せな気分になる作品でした。
上記写真はその宝箱に入っていたミニ小判です。色々とお話しさせていただいている間にいただいてしまいました。
豆本は和紙染めの色がどのページも凄く綺麗で個人的にはその色を見てるだけで幸せな気分になる作品です。

その他にもたくさんの作家さんの素晴らしい作品が数多くありました。
豆本フェスタのホームページに各作家さんのリンクがありますので、興味を持たれた方は是非こちらもチェックしてみてください。
豆本フェスタ3

今回の豆本フェスタで多くの素晴らしい作品に触れる事が出来て、私ももう少し本格的に豆本づくりに挑戦してみたくなりました。

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オートマタ作家の10日間

明日9日から『ほぼ日』でオートマタ作家・原田和明さんを紹介するコーナーがスタートします。
12日(月)から21日(水)の間は原田さんの製作現場をUSTREAMで生中継するそうです!

原田さんファンには「お前に言われなくても知っとるわい!」とお叱りを受けそうですが、原田さんを知らない方にも是非世界のハラダ(さん)を知って欲しいと思いますので紹介させていただきます。原田さんは現在山口県でオートマタという西洋からくり人形を作られている方です。

先月東京ビックサイトで開催されていた『国際ロボット展』ではロボセスピアンというロボットを出展されていたウィル・ジャクソンさんの通訳としても活躍されていました。僕がロボット展を訪れた時はちょうど『めざましテレビ』の軽部アナが取材に来ていて、テレビ局のこれ以上近づかないでください!という来場者制限スタッフの方に接近?を制限され、正にスターに近づけないファン状態でした。(2m位しか離れていなかった軽部アナの声が全く聞こえず、テレビマイクの集音性能って凄いな・・と変な所に関心してしまいました)

↑ ロボット右側 背中越しの原田さん(ハラダさんゴメン・・許可なく使ってしまって・・)

先日開催されていた原田さんの個展『フラジャイル室内楽団』のプロモーション動画で原田さんの作品をまとめて見る事が出来ますので見てみてください。
今回USTREAMで生中継される際には新作を製作されるとの事で非常に楽しみです!

原田さんのホームページではもっと多くの作品が紹介されていますので、こちらも是非訪れてみてください。
二象舎

『オートマタ作家の10日間』は明日12月9日(金)〜21日(水)までほぼ日さんでお楽しみください。
ほぼ日刊イトイ新聞 『オートマタ作家の10日間。

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線画の様な立体

昨日ムナーリさんのフォークを作った時、フォークが頑丈すぎて思っていた手の表情を作りきれず、遊び足りない感じがしていたので今日は黒い針金を使って手を作ってみました。

黒い針金を使って立体を作ると錯視の様な線画っぽい立体を作ることが出来ます。

↑ 右手を描いた線画??

↑ 実は左手

↑ 立体なので見る角度によって変な線画の様になります

針金は#14の黒塩ビ被膜してあるものを使いました。今回の様なものであれば手だけで簡単に加工出来ます。

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三角形

今までこのブログ内でも色々なモノを作って来たのですが、構造的な視点で見ていくとあらゆるモノが、面を作る最小単位である三角形の集合によって構成されている事に気づかされます。(あたりまえと言えば当たり前なのですが、四角も三角形に分解出来るので曲線は擬似変換になるものの、面は最終的に三角形の集合体になります。)
前回『変容する星(形の変形する立体)』を作りながら3次元空間の凹凸が反転すると2次元の「図と地の反転」とまた違った面白さがあると感じました。2次元の「図と地の反転」は見る側が何を図と見るか地と見るかで違って見えるという視覚的・心理的な面白さだと思うのですが、3次元での凹凸の反転は缶が潰れていったり、逆に潰れた缶が元に戻るといった様な、実際に形自体が変形していく面白さです。

「origami magic ball」という三角形の集積した様な折り紙があります。折図(山折と谷折の折線を平面図で表現したもの)で見ると綺麗でシンプルな幾何学模様なのですが、山折と谷折(凸凹)の組み合わせ方によって柔らかな仕上がりの構造体を作ることが出来ます。「origami magic ball」の作り方はこのページ最下段にあるbarbabellaatjeさんのYouTube動画をご覧いただくとして、作る際に仕上がりの構造を理解して作るのとそうでないのとでは仕上がりスピードが全然違いますので、まずは簡略版の「origami magic ball」の仕上がりを見て折り構造をインプットしてください。

↑ origami magic ball

↑ origami magic ball 折りを縮めた状態(側面)

↑ origami magic ball 折りを縮めた状態(上面)

↑ origami magic ball 折り裏側から見た状態

↑ origami magic ball 中心部以外の折りを展開した様子(表側から)

↑ origami magic ball 中心部以外の折りを展開した様子(裏側から)

↑ origami magic ball の折線(裏側から)

↑ origami magic ball 折り畳んだ状態1

↑ origami magic ball 折り畳んだ状態2

正三角形で構成された正多面体

↑ 正4面体(奥行きを無視して平面上の線として見ると三角形4つを内包した台形)

↑ 正4面体(平面で考えると正三角形の中に三角形3つを内包)

↑ 正8面体(内側には正三角形2つで出来た星型)

↑ 正8面体

↑ 正20面体(凹凸を反転させた形)

この様な軸組みで立体を作ると正4面体の構造的安定感が良く分かります。正8面体は内側に正方形がある分、その部分にねじれが生じます。
今回はご紹介していませんが、立方体を軸組みで作るとジョイント部分で生じるねじれやその不安定感は一目瞭然です。スジカイの無い柱と梁だけの建築物の場合、ジョイント部分や構造体そのものを相当頑丈にしないと立方体は簡単に歪む事が良くわかります。
正20面体は辺の数30、正三角形20個で出来る立体ですが、凹凸を逆転して遊んでみました。ちなみに正4面体と正8面体は竹ひごと球形の発泡スチロール、正20面体はストローと丸ゴムで作りました。

三角形は奥が深いので今後も追求して行きたいと思います。
こちらもあわせてどうぞ 三角形(triangle)は面白い

「origami magic ball」の作り方動画

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変容する“星”

同じ長さのストロー24本に丸ゴムを通して、形が変容するおもちゃを作ってみました。(ストロー内側のゴムが伸縮するので、形が変形します)
本当は簡単な作り方と共にご紹介する予定でしたが、誰もが簡単に作ることが出来る良い説明が全く思い浮かばず、今回は作り方の説明は断念させていただきます・・
簡単に構造を説明しますと、正8面体の頂点にあたる部分6ヶ所(外側)では4つの辺が交差していて、立方体の頂点に対応する8ヶ所(内側)では3つの辺が交差しています。ひと筆書きの要領で一つの辺から順にたどっていくとしたら、交点は4・3・4・3・・・と交互に繰り返します。

↑ 正8面体の頂点に対応する位置から4辺がでています(6ヶ所)

↑ 正8面体の頂点を外側に引っ張ると内側に立方体が出来る

↑ 立方体の頂点8ヶ所を外側に引っ張った状態(『遊星からの物体X』とかに出てきそうな多足生物に見えてきた・・)

このおもちゃは「遊びの博物誌」(坂根厳夫著)に紹介されていて前々から作ってみたいと思っていたのですが、作るにあたって頂点のジョイントパーツに簡単に手に入る良い物がなかった為、作れずにいました。
何かの本を読んでいる時にストローに丸ゴムを通す模型が出ていて、「これだっ!!」と思い今回挑戦してみました。最終的には今回のおもちゃを組み合わせて、先日ご紹介した福田繁雄さんの『ランチはヘルメットをかぶって』みたいな影が主役の作品を作りたかったのですが・・本体のおもちゃを作るだけで悩みまくってしまい影をコントロールする所まで至りませんでした。頭の中にあったイメージはこんな感じです。

↑ 影がガンダムになるイメージ図(福田繁雄さんの作品を見て作ろうと思い描いていたもの)

数学の得意な方なら簡単に作れてしまうのかもしれませんが、私は完成に至るまで2日も悩んでしまいました。
でも3次元パズルみたいで楽しいので是非挑戦してみてください。(作っている過程でストローの位置が安定しないため、かなり空間認識力が鍛えられます・・)

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